Tebapivat (AG-946)がMDS治療薬として、2024年9月12日にODD指定されました。Tebapivatは経口の新規ピルビン酸キナーゼ活性薬(pyruvate kinase activator)で、現在、低リスクMDSによる貧血を有する患者に対するP2試験(NCT05490446)のP2bパートが行われています。
Phase 2aパート
主な登録基準
- 18歳以上のECOG PS 2以下
- 輸血依存のない・または低い、低リスクMDS患者
- Hb 11.0 g/dL未満
- Doseが安定していれば鉄キレート剤使用可
主な除外基準
- AML、二次性MDS、重度の心肺肝腎疾患などの既往歴
- PK関連薬、MDS治療薬、erythropoiesis-stimulating agents (ESAs)やluspaterceptなどの使用
Primary Endpoints
- ヘモグロビン値の改善
- 輸血依存の状態
Secondary Endpoints
- 治療期間16週での輸血量
- 連続して8週以上輸血量が50%以上減少した患者の割合
- PK
試験内容
- Single arm
- Open label
結果
10名の輸血依存の低い患者のうち4名に、Primary Endpointである8週間以上の連続した輸血依存からの脱却がえられました。
Phase 2bパート
主な適格基準
- 18歳以上の輸血依存のある低リスクMDS患者
- Hb 10.0 g/dL未満
- MDSに対する前治療は2ラインまで可
Phase 2bパートでは、3つの用量で24週まで評価されます。
Primary Endpoint
- 8週間以上連続した輸血依存からの脱却患者の割合
Secondary Endpoints
- 安全性
- Hbの変化
- 輸血量の変化
- 連続して8週/12週以上輸血量が50%以上減少した患者の割合
- 輸血依存からの脱却までの期間
- 輸血依存でない期間の長さ